1.各研究担当者からの進捗報告と質疑応答
研究担当者が、筋電義手システムの実機を用いて取り組んでいる課題に関しての説明、問題点の開示と結果、さらにデモ実験を行いながら、参加者と一緒になって筋電義手を対象に、ウェアラブル機器に関するEMC問題の議論を深めることを予定しています。
1) 『筋電義手イミュニティ試験系の構築 及び筋電義手駆動信号の無線化』
ウェアラブルデバイスのイミュニティ試験法について、擬似生体信号発生器と生体等価ファントムを組合せた試験系を提案・構築し、筋電義手へのESDイミュニティ試験に適用した検証結果を述べその有用性を示す。また筋電義手のモータ駆動用制御信号の無線化を目指し、耐電磁干渉性の高い10~60 MHz の微弱電波帯での超広帯域無線方式を採用した送受信機の設計・実装を行い、8dBのEb/N0で、10e-3以下のビット誤り率、1.25Mbpsの高速伝送が実現できたことを述べ、その実現可能性を示す。
名古屋工業大学 王 建青 先生
名古屋工業大学 藤原 修 先生、安在 大祐 先生
2) 『 筋電義手からのノイズ放射とその評価法の検討 』
センサ、マイコン、モータ等で構成される筋電義手の支配的な電磁ノイズ要因を明らかにするために、手を握る、開く等の異なる動作条件下での放射ノイズ(3m)測定と、各部品直上での近傍磁界測定を行い、その対応関係から各帯域での支配的なノイズ要因を検証する。
秋田大学 萓野 良樹 先生
放送大学 秋田学習センター 井上 浩 先生
岡山大学 豊田 啓孝 先生、 五百旗頭 健吾 先生
2.デモ

1) 擬似筋電信号発生器を用いた義手駆動のESD試験
2) ノイズ放射に関しては近傍磁界測定